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北朝鮮の常軌を逸した行動に合わせた「先制攻撃論」はひどく変だ

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 6月 1日(月)17時04分30秒
編集済
  日本の一部政治家や言論人が、北朝鮮の核を弄ぶ危険な行動に触発されたのか、「先制攻撃論」なるようなものを、ヒステリックに叫び始めた。これは第二次大戦の日本人の戦争体験も、憲法論議も一切スルーした突飛な論理で、北朝鮮の思考レベルにすり寄った「危険な空気」という気がする。

ところで、そんな日本のヒステリックな反応とは、裏腹に六カ国協議の当事者で、これまで北朝鮮の立場をかばってきた中国とロシアの国内事情に注目したい。

ひとつは、一国二制度を採用している中国の香港において、天安門事件について、中国政府に対し、この天安門事件を再評価して欲しいとの大規模デモ(八千人参加)が5月31日起こったという。これは中国国内の民主化の程度を探る尺度と考えると、民主化の物語るエピソードと言えるのではあるまいか。二十年前、天安門事件のことを思うと、何か隔世の感がする。

もうひとつ、ロシア(シベリアの町、ミヌシンスクの劇場)でも、ある劇団が、日本軍のシベリア抑留事件を題材にした芝居を上演したそうだ。近々日本でも、上演の計画があるという。このような自国の一種の恥の歴史を掘り起こした劇を、ロシア当局が認めているという点では、中国同様、ロシアでも、かなり民主化が進行していることは確かではないだろうか。

その意味で、このところの北朝鮮の常軌を逸した行動が、余計に目立つのだ。またそれに合わせて、とんでもない発言をする日本人がいることが情けないというか、実に不思議でならないのである。
 

きな臭い朝鮮半島と日本外交

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 5月27日(水)15時16分34秒
  何やら、朝鮮半島がきな臭くなってきた。南の韓国では前大統領が自死を選び、北朝鮮は、世界各国の懸念をよそに、地下核実験を強行し、短距離ミサイルまで飛ばした。いったい今後日本がどのような外交スタンスを取るべきなのか。ここは国際的視野と胆力が試されるところだ。  

西松建設献金疑惑事件と小沢続投表明までの流れを総括すれば 下

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月27日(金)16時31分38秒
編集済
  3月27日、「西松建設献金疑惑事件」に端を発した「小沢代表辞任世論」は、台風並みに吹き荒れるまでになった。そのように私が感じたのは、理由がある。どのテレビを見ても、キャスターや司会者の目が、小沢代表辞任の話になると、怖いほど三角になって怒って見えるのだ。

要するに理屈の次元を越えて「熱狂のレベル」に達しているように見える。

何故、検察の政治的意図がどうでもよくなり「小沢代表辞任」だけが、正しい選択であるかのように、報道されてしまうのか。

正直な感想で言えば、この3週間ばかり(3月3日→24日)で、完全に世論は固まってしまった。これで今年の総選挙による「政権交代」は、ほとんど絶望的になったと思う。

山口二郎氏が、今月の岩波新書新刊として「政権交代」という本を上梓した。政権交代間近と言われる日本政界にあって、政権交代を総合的に論じたタイムリーな本だ。

この中に「日本の自民党とイタリアのキリスト教民主党は、冷戦構造をい前提とした万年与党であった。・・・自民党政権の政策に国民がそれなりに満足し、政権を支持したことも長期政権が可能になった大きな理由である。」(第4章なぜ日本に政権交代がないのか 119頁)と指摘している。

自民党を、冷戦構造を前提とした万年与党とする指摘が面白い。つまりこれは、社会主義や共産主義を危険な考え方として危機を煽り、それに対抗する自由主義陣営の国「日本」という建前で与党して自民党が長い間与党として君臨してきたということである。

そこで小沢一郎らが自民党から飛び出して、1993年細川連立政権が、自民党政権を倒して誕生したが、すぐに頓挫してしまう。この下野で学んだ自民党は、権力を降りた時の反省に立って政権の座に、何が何でもしがみつく性格の党になった。このことを山口氏は「自民党という政党は権力という接着剤がなければ、簡単に瓦解するものいもの」(前掲138頁)ということを学び取ったと表現している。もっと言えば、権力を死守すめには何でのするという体質が形成されているということだ。まあ、政治姿勢の違う公明党との連立は、その典型だろう。その意味では、自民党に限らず、政党というものは、権力という接着剤によって、どうにでも動く代物かもしれない。

しかしそれがソ連邦の崩壊で崩れ、世界はアメリカ一極の構造になった。この構造になった時に、自民党は万年政権の存在意義を失いかけたのだが、小泉純一郎という政治家が首相になることで、以前より緊密な日米関係を国民の前に見せることで、生きながらえてきたのである。

この著「政権交代」の第五章(民主党は政権を担えるか)で、民主党のマニフェストの分析た代表小沢一郎のことが詳しく書かれている。どちらかと言えば、リベラルな思考を持つ山口氏だけに、手厳しい小沢評かと思えば、小沢との対談を掲載するなど、意外にシンパシーを感じているだ。一部憲法と防衛談議には、懸念をもっているものの、概ね山口氏は政権交代後に民主党小沢政権を容認するような評価に読めた。

山口二郎氏が、一連の西松建設献金疑惑事件後の政権交代の行方と小沢一郎辞任について、どのような考えを持つに至っているかは不明だが、民主党シンパと思われていた学者知識人も、明確な態度表明をする時期に来たようである。
 

西松建設献金疑惑事件と小沢続投表明までの流れを総括すれば 中

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月26日(木)10時24分38秒
  西松巨額献金事件は、官僚政治からの脱却を志す政治家小沢一郎にとって致命的なスキャンダルとなりそうな気配だ。

3月3日、前触れもなく小沢氏の公設秘書が逮捕され、この24日に起訴されることが決まった。決定的な証拠がないまま、連日「関係者から」のリーク情報によって、起訴の内容とは別のところで、民主党代表として相応しくないとの「共通認識」が世論として形成され、当初から噂された「小沢潰し」の国策捜査の主目的は達成されたようにみえる。

この事件は、官僚政治を根底から変えることを政治目標とした小沢戦略に致命的な打撃を与えるために仕組まれた政治的テロとの噂がある。そうでないとすれば、自民党に捜査が及ばない現実の捜査状況を説明することはできない。

朝日新聞は、この間、一貫して小沢一郎の政治責任を厳しく問い、民主党代表として相応しくない、という世論形成に決定的な役割を果たしてきた。

3月25日の社説(「西松献金事件―小沢代表は身を引くべきだ」)で、小沢氏にこのように迫っている。

「変革を訴える党の党首として、小沢氏がふさわしいとは思えない。国民の大方が納得できる説明を尽くせないのなら、代表から身を引くべきだ。

 情けないのは、この間、小沢氏の政治責任にほとんど触れようとしなかった民主党議員たちの姿だ。」

この社説を受けるように、25日、これまで鳴りを潜めていた反小沢派の民主党議員たちが、いっせいに「代表辞任」を公然と口にし始めた。

この「口撃」をする人々が、一様に口にするのは「国民が納得しない」という「国民」なる言葉だ。そもそも、この場合の「国民」とは誰なのか。世論調査で示される声か。それとも自分の意見を通すためのレトリックではないのか。

ともかくここまでの流れを見ながら、戦後体制で一党支配が続いてきた日本の政治構造が浮き彫りになったように思えた。変化を受け入れない構造が日本社会にはある。(いや受け入れたくない構造と言うべきか。)

結論で言えば、あっさりと小沢一郎氏は、代表を引く可能性が強くなった。代表として、腹を決めても、後に続く者がいない民主党という政党に見切りを付ける公算が強い。そして結局「政権交代」の可能性は夢と消えた。こうして自民党と官僚のもたれ合う政治は際限なく続いていくのだろうか・・・。

つづく
 

西松建設献金疑惑事件と小沢続投表明までの流れを総括すれば 上

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月25日(水)16時52分6秒
  3月3日、突如として起こった西松建設をめぐる小沢一郎民主党代表公設秘書逮捕事件以降、日本中を流言飛語が飛び交った。

ある人は、やはり「小沢一郎は金権政治家だった」と言い放ち、いや「民主党のイメージダウンを狙った典型的な国策捜査だ」と怒りを露わにした。

それから3週間が経った。そして3月24日、日本中の世論を二分した「巨額献金事件」は、小沢秘書政治資金規正法容疑での起訴で、一区切りをみた。

小沢代表は、24日夜、民主党本部で、記者会見を行い、国民、党員、支持者などに、事件について謝罪の弁を述べた上で、あくまでも政権交代を念頭に置いて、続投の意思を明確にした。

さて、この記者会見を見ながら、小沢一郎という人間の中に、新しい人格を見たような気がした。彼は明らかに自分の感情の高ぶりを押さえ、「政権交代」という一点の政治的目標の前に、どんな恥辱も堪えて行こうとの思いが見え隠れしていた。

昨年の大連立についても、小沢一郎という政治家と民主党を分断しようとのトラップだったが、今回も明らかに、小沢失脚への並々ならぬ権謀術数があったと私はみる。その時も、小沢氏は「私も変わらなければ」と一言付け加えたが、今回は自分のプライドなど、日本政治の刷新のためには、いかほどのこともないという腹の括りが見え隠れしていた。

あの豪腕の小沢一郎が、涙を見せるなど誰が思っただろう。これまでの小沢氏ならば、3月3日直後の役員会の席で、「それほど自分が信用できなければ代表など降りる。未練はない」と言って、民主党を割って出ていた可能性がある。しかし彼は盟友である鳩山由起夫幹事長の思いを汲んで、国民に対する説明責任を誠実に果たそうと努めた。

一方では、多くの識者から「何でこの時期に、このような捜査が行われたのか」という問いかけがあったが、それ以上、連日垂れ流される特捜からと思われるリークが功を奏し、政治家としての小沢一郎のイメージは地に落ちるのかと思われた。

また、これまで燻(くすぶ)っていた反小沢議員たちからは、もはや小沢一郎が代表では選挙は戦えないとの声も上がる。マスコミもこの動きに火をつけるように、世論調査の結果などを、流し小沢退陣は、必然の流れであるかのような報道をするようになった。

つづく
 

NHK「白洲次郎物語」第二話をみる 2

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月13日(金)16時51分27秒
  演出で気になったのは、次郎が天皇陛下のクリスマスプレゼントを吉田茂の名代として最マッカーサーに届ける最後のシーン。

マッカーサーが、思慮を欠いた陰険な人物に描かれている点だ。

これは次郎と対立軸を作るという意図で、そうしているかもしれない。

天皇のクリスマスプレゼントを受け取る時、

「その辺においておけ」というマッカーサー元帥に対し、
「あまりに失礼ではありませんか。私たち戦争に負けたのであって、奴隷になったのではありません」と、次郎が切り返す。

マッカーサーの表情のアップで「苦虫をかみつぶしたような表情」をマッカーサーの役者にさせたのは、このドラマ全体の品を落としているように感じられた。

現実のマッカーサーは、本当に有能な軍人であり、政治家であり、アメリカ大統領に推されるほどの人物だ。そのような次郎の最大の好敵手としてマッカーサーを演出することによって、次郎の存在が一際輝くことになったと思われる。

実に残念な演出だった。
 

NHK「白洲次郎物語」第二話をみる 1

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月12日(木)17時05分35秒
  白洲次郎物語 第2話を観る。二話は、次郎がアメリカとの戦争において、最後は首都東京が焼け野原になるのでは?という直観から、住居を相模と武蔵の国の間に位置する鶴川(現町田市)の農家の住居を購入して移転し、自らは農民となって、自給自足に専心するという姿が描かれている。

戦争反対を訴える吉田茂は、暴走する軍部をチャンスを見て失権させようと試みるが、憲兵に逮捕されてしまう。内閣に入った近衛も、軍部の力を削ぐことはできず、戦況は泥沼の様相を呈してくる。

ここで、「新聞は何故、本当のことを伝えないのか」というセリフがあった。これは軍事政権の大本営発表という虚偽の報道しか流されない状況を、情けなく思う次郎の嘆きだ。

考えてみれば、この状況は、今もそんなに大差はないようにも思われた。昨今の報道も、記者クラブでの筋書き通りの横並び報道では、真実は時に隠されてしまう公算が高い。

白洲次郎という人物が、このような極端な全体主義社会を生き延び、戦後の復興に果たした役割は、今後ますます評価されていくだろう。

つづく
 

イチローの不調解消と「背筋の張り」

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月 9日(月)17時01分8秒
  イチローがWBC韓国戦で復調したと話題集中だ。何度かイチロー論というものを書いてきたが、イチローの好不調を判断する見方として、「背筋の張り」というものがある。調子の上がっているときは、背筋がピンと張っているように見える。一方調子の悪い時には、やや背が丸くなっているように見える。

背筋が張っていることは、中心軸が決まっていることを意味すると思う。背筋が自然と丸くなっている時には、この軸がぶれていることに通じている可能性がある。

コマの回る原理を考えても、もしもコマの軸がどちらかに曲がっていたら、スムーズに回らなくなってしまう。同時にこれは私の仮説だが、軸が真っ直ぐな方が、ボールの軌道を上から見ることになり、ボールを上から叩く、つまりダウンスイング気味で走って、ボールとバットがイチローの思い描く理想の軌道で衝突するのではないかと思うのである。

逆に、背が丸くなっている時には、バットが下から出てしまい、イチローが感覚として持っている理想の軌道との間でズレが生じているのではないかと推測する。

もちろん、ほんのちょっとした感覚で、イチローにしか分からないような部分もあるかもしれない。今回の安打が15,16打席出ないことで、イチローは間接的に、王さんにアドバイスをもらったらしい。王さんは「時間の取り方が早いのでは」という風な言い方をしたそうだ。これは構えからバットの軌道までの「間の取れていない」ことを指摘したものだと思う。

「背筋の張り」と、王さんの言う一瞬の「間」が取れれば、イチローの打撃理論は、武蔵の「五輪書」のレベルにまで達するかもしれない。
 

WBCの戦いにサムライの心を観たい

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月 5日(木)17時06分34秒
  今日から、WBCが始まる。ワールド・ベースボールクラシックは、アメリカの大リーグ機構が中心になって、二年に一度ベースボールの世界一を決める大会を開こうというので、2年前に第一回が開催され、王監督の下に、イチローのリーダーシップなどで、見事世界1となったものだ。

今回は、巨人軍の原監督が監督を務め、世界一を目指す。アジアで二位となったチームが、アメリカに行くことになるが、強豪の韓国など、世界一にいたる道は、そう簡単ではなさそうだ。

第一今回は、イチローの調子が今ひとつ上がっていなくて、投手中心の守りの野球という印象が強い。確かに松坂、ダルビッシュ、岩隈とならぶ、三本柱は、普段の調子なら、絶対的な力があるようにも見える。

でも、勝負事は一寸先は、闇だから、気をつけないといけない。でも、野球が今年も始まるというだけで、なぜかワクワクする。勝っても敗れても、納得のいく勝負が観たいものだ。
 

日本に侍はもういないのか・・・?

 投稿者:佐藤  投稿日:2009年 3月 4日(水)20時59分17秒
  日本にサムライはもういないのか?

そう考えたのは、西松建設のスキャンダルに絡み、当初の噂通り、小沢一郎民主党代表に捜査の手が及び、公設第一秘書が逮捕されるという事件が起きた。このタイミングでの逮捕から、誰もが小沢一郎氏の政治的生命を絶つための所謂国策捜査ではないか・・・?との疑念を持った。

これがその最大の理由は、西松建設に絡み、政治献金をもらっていた政治家が、小沢氏一人ではなく、自民党にも多く存在したからだ。小沢一郎氏は、自らの潔白を3月4日午前「近いうちに必ず身の潔白が証明される」と述べた。同時に、「アンフェアだ」とも語った。このタイミングでの「小沢氏」のみにターゲットを絞った特捜の捜査姿勢は、大いに問題がある。

現在、特捜サイドからのリークで、あたかも小沢一郎氏という政治家の政治生命が風前のともし火の中にあるように、一部のマスコミが語っている。またその情報操作に煽られるように民主党の内部が、「小沢代表では選挙は戦えない」とかなんとか、情報に右往左往している筋があると聞く。

いったいそのように右往左往する政治家が、この先、選挙で政権交代が起こったとして、政権維持などできるだろうか、と疑念を持つ。それでは、自らが選挙で勝てるから小沢一郎というリーダーを押し立てていたことになりはしないか。

これでは、自らの城が少し夜襲をかけられて、形勢が不利になったら、これまで押し立ててきた城主をあっさり挿げ替えてしまうような行為に近くはないか。もっと行けば、自分たちの身の保身のために、城主の首を敵に差し出すような行為にエスカレートするのではないか。誰がそんな信義のない政党などに、国家100年の未来を託すだとうか。

もしも、本気で民主党が政権交代をするというのであれば、小沢一郎というリーダーと心中する覚悟が必要だろう。今回の事件は、こそらく政治的思惑の中で、きわめて陰謀の臭いが濃い。しかしそれにも増して問題なのは、民主党の腹の据わりがないこと、そしてテレビに映る「小沢民主党代表秘書逮捕」というテロップひとつで、小沢は終わったと、判断する私達国民のポピュリズムである。

各新聞を読み、事の真相を考えてみるならば、今回の事件というものの本質がどこにあるか、見えてくるはずだ。
 

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