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日本の一部政治家や言論人が、北朝鮮の核を弄ぶ危険な行動に触発されたのか、「先制攻撃論」なるようなものを、ヒステリックに叫び始めた。これは第二次大戦の日本人の戦争体験も、憲法論議も一切スルーした突飛な論理で、北朝鮮の思考レベルにすり寄った「危険な空気」という気がする。
ところで、そんな日本のヒステリックな反応とは、裏腹に六カ国協議の当事者で、これまで北朝鮮の立場をかばってきた中国とロシアの国内事情に注目したい。
ひとつは、一国二制度を採用している中国の香港において、天安門事件について、中国政府に対し、この天安門事件を再評価して欲しいとの大規模デモ(八千人参加)が5月31日起こったという。これは中国国内の民主化の程度を探る尺度と考えると、民主化の物語るエピソードと言えるのではあるまいか。二十年前、天安門事件のことを思うと、何か隔世の感がする。
もうひとつ、ロシア(シベリアの町、ミヌシンスクの劇場)でも、ある劇団が、日本軍のシベリア抑留事件を題材にした芝居を上演したそうだ。近々日本でも、上演の計画があるという。このような自国の一種の恥の歴史を掘り起こした劇を、ロシア当局が認めているという点では、中国同様、ロシアでも、かなり民主化が進行していることは確かではないだろうか。
その意味で、このところの北朝鮮の常軌を逸した行動が、余計に目立つのだ。またそれに合わせて、とんでもない発言をする日本人がいることが情けないというか、実に不思議でならないのである。
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