|
|
「Bistro Vegetable Market」
(伊勢佐木モールサンマルクカフェの横の小道を入り、二つ目の角を右に折れてすぐ。濱新の向かいのお店 電話:045-243-5150 ランチタイム:12:00〜14:00LO ディナー:18:00〜22:00LO、日曜、第一・三月曜定休)
私の体の中には、お百姓さんの血が流れている。
それも由緒正しい血だ。(仏壇の位牌の中を見ると「天保」とか「寛永」とかのご先祖様の文字からも確認することができるのである。)
お米を食べる時には、八十八回噛むし、学生時代にはコンパで「一揆、一揆」と言う言葉に
血が沸き立つ思いもしたから、まず間違いない・・・(位牌は本当だが、このことは嘘である。)
しかし、時折、無性に体が野菜をほしくなることは確かだ。
そんな折、知人からこのお店のことを聞いた。
お店の名前の通り、野菜料理が美味しいのだそうだ。
早速、ランチを食べに行った。
白を基調にした店内は、ボサノバ調の音楽が流れ、もうすぐ11月と言うのに暖かな表の日差しが、明るい店内をいっそう際立たせていた。(たまには、小洒落たお店も良いだろう!)
14、5人も入れば一杯になりそうな小さなお店だが、20代後半と思われる女性がウエイトレスしており、やはり、20代後半と思われる無口な男性が、厨房の中におり、忙しそうに立ち働いている。
(夫婦だろうか?いや、指輪もはめていないから、違うかもしれない・・・謎である)
注文したのは、日替わりランチメニュー。
(お昼時は、このランチメニューのみらしいが、他にスイーツも何種類かあった。)
地鶏もも肉のロースト、味噌クリームチーズソース、かぼちゃのピュレとミルク煮で、1,050円である。
パンとライスが選べて、サラダとコーヒーが付く。
料理を待つ間、ふとテーブルに目を移すと、ナイフとフォークと割り箸が置いてあり、
箸置きは、殻付ピーナッツであった。
(このピーナッツ、食べても良いのだろうか・・・謎である。)
最初にサラダが来たが、思ったより量が多いし、ドレッシングとかぼちゃの種が乗っかっていて、野菜好き&ナッツ好きの私には、意外とうれしい。
その後、ちゃんと切れていないふた切れのフランスパンと、地鶏のもも肉の料理が運ばれてきた。
(この下まで切れていないフランスパンも、何かの演出だろうか・・・謎である。)
早速、地鶏のもも肉を一切れ味噌クリームチーズソースに絡めて、口に運んでみた。
・・・・美味しい!
香ばしいパリパリの皮とお肉が、味噌クリームチーズソースに包まれて絶妙なハーモニーを
奏で出した。
続いてかぼちゃも食べてみた。
・・・美味しい!
味付けがしっかりとしており、かぼちゃの風味が口一杯に広がり、やさしく喉を通り過ぎてゆく。
(厨房で、忙しく立ち働いていた男性。なかなかやるな・・・である。)
ふと、前回投稿した天丼と比べ、噛むスピードがゆっくりなことに気が付いた。
私の座っている席からは、濱新のお店の前にある柳の枝が、午後の風邪に揺れているのが見える。
思わず、「ホッ」とした気持ちになるが、これは、この風景だけのせいでは無さそうである。
やはり、体が欲しがっている物を食べると、気持ちまでゆったりとしてくるのである。
最近、雑誌で「昭和の洋食屋さん」の特集を読んだが、この店は、「平成の洋食屋さん」と呼べるであろう。
多くの謎と、殻付ピーナッツを最後まで食べることができなかった自分の小心に少しだけ後悔を感じながら、お店を後にしたのであった・・・
(よし、今度は、あの殻付ピーナッツを食べてやる・・・)
|
|