岩(ガン)ちゃんと仲間の掲示板
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(無題)
投稿者:
岩ちゃん
投稿日:2007年10月31日(水)09時44分24秒
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返信・引用
■自薦ヘルパーと24時間介護保障
(ALSなど最重度の皆様へ)
───────────────────────────────────
現在、ALSなどの重度全身性障害者で、24時間365日の自薦ヘルパ
ー(障害者が自分で面接採用し、教育し、介護ローテーションを決める他人
介護者)を使いながら、自宅で暮らす人が、全国各地に増えています。
制度の歴史
70年代から東京では重度の全身性障害者が施設から出て1人暮らしを始め
ました。最初は駅や大学で募集のビラまきをして介護者を集めていました。
障害者は東京都と交渉して、全身性障害者介護人派遣事業が制度化されまし
た。この制度は、障害者が自分で確保した他人介護者に働いた時間に応じ、
公的に給与が出る制度です。
重度の全身性障害者にとって、昔は、ホームヘルパー制度は使い物になら
ない制度でした。90年代までは、多くの地域では、ヘルパー制度を使おう
としても、個々人の障害に応じた介護ができない、抱えができない、言語障
害は聞き取れない、など、ひどい有様でした(これに対して、従来から自分
たちで確保した介護者は自分専用で長時間の介護に入るので障害者個々人ご
との特殊な介護ができていました)。ところが1990年にはヘルパー制度
の上限が国で撤廃され、予算がどんどん増えました。介護人派遣事業では、
1日24時間のうち一部しか介護がまかなえませんでした。そのため、最重
度の障害者は、ヘルパー制度も改善交渉し、自分たちで確保した介護者を行
政の登録ヘルパーとして推薦し、自分自身の専属ヘルパーとすることに成功
しました(これを介護保障の運動体では、「自薦ヘルパー方式」と呼んでい
ます)。大勢の全身性障害者がその方式を次々ととりいれ、公的な仕組みと
して確立されていきました。次に、24時間介護の必要な全身性障害者が各
市町村とその地域の交渉し、24時間介護の必要な1人暮らしの障害者には、
ヘルパー制度と介護人派遣事業をあわせて、24時間365日の介護が保障
される市町村が増えました。障害者自身で確保して教育した介護者を2つの
制度に登録し、公的に介護者に給与が払われる仕組みが出来上がりました。
(1人の障害者に週に4〜5人ほどの(主に)常勤の介護者が入っていまし
た)。
東京都以外でも90年代には九州・四国で後に続く市が出て、それが200
7年には、北海道地方から九州地方の全地方に24時間介護保障の市町村が
存在するようになりました。今では、離島の市や過疎地の人口1万人以下の町
でも、1人暮らしの人工呼吸器利用者の場合は24時間365日の介護制度を
認めるようになっています。すべて障害者の運動で実現されています。また
、ALSの場合、同居家族が1名のみの場合も、過疎地の市町村でも、1日
16時間以上の介護制度が認められる例が増えてきています。
いわゆる自薦ヘルパーの方式や全身性障害者介護人派遣事業を実施する市
町村数は、2002年度には全国で200箇所を超え、それらの市町村の人
口合計は4000万人を超えていました。
支援費制度以後
2003年度より、ヘルパー制度は支援費制度に変わり、それまで市町村
が(委託を含めて)実施していたヘルパー事業は、NPOや株式会社など民
間事業者が自由に行えるようになりました。これにより、行政が行っていた
自薦ヘルパー方式や全身性障害者介護人派遣事業は廃止され、支援費制度の
ヘルパー制度に統合されました。一方で、47都道府県で、自立生活運動系の
障害者団体が全国団体の支援を受け、NPO法人のヘルパー事業所を運営す
るようになりました。
全身性障害者介護人派遣事業を実施していた自治体では、自立生活センタ
ーなどのNPOにそれまでの自薦の制度の利用者の登録受け入れを依頼しま
した。また、1つの市町村内ではなく、おおむね通勤範囲であれば他の市や他
の県のヘルパー事業所も使えるようになりました。
この2003年の大きな改正にあわせ、全国障害者介護保障協議会と全国
自立生活センター協議会など全国の障害者団体が共同し、全国ホームヘルパ
ー広域自薦登録協会(略称:全国広域)を設立しました。障害者が自薦ヘル
パーを使いたければ、全国どこに住んでいても、全国広域のフリーダイヤル
に申し込めば、介護保険でも障害ヘルパー制度でも、地元の事業所に自薦登
録できる仕組みになっています。
事例
現在、ALSの自薦登録ヘルパーの利用者も全国各地におり、自分で求人
広告し、面接・採用したヘルパーを、自分で教育して、自分専用のヘルパー
に育てながら生活しています。
たとえば、Aさんは北日本の過疎地に住んでいます。同居家族は1名。介
護保険のヘルパー事業所は吸引をしてくれないため、使い物にならず、長ら
く自費で介助者を雇用して1日16時間の介護を使っていましたが貯金も尽
きてきました。そこで、自薦の介助者に全国広域で3級の通信ヘルパー研修
を受講させ、介護保険を全部ヘルパーに使って全国広域に登録して自薦ヘル
パーにしました。その上、介護保険を全部使い切ったので、障害ヘルパーの
時間数も出すように市役所に交渉が可能になり、障害ヘルパー制度の支給決
定も受け、これも全国広域に自薦登録しました。その後交渉を続け、1日1
6時間の介護(1日2交代)を介護保険と障害ヘルパー制度ですべて自薦ヘ
ルパーでまかなえるようになりました。介護者が退職するときは、求人専門
誌に8時間勤務の日給で求人広告を出して新人介護者を面接・雇用し、古い
介護者と一緒に介護方法を教えます。
求人広告の費用や採用された介護者のヘルパー研修受講費用(求人広告は
盆暮れ正月も働けるいい人材を確保するために無資格者を対象に行います)
なども一定時間働けば全国広域から全額助成される仕組みを作っています。
別の過疎地のBさんの場合は、同様に自薦ヘルパーを使っていますが、同
居家族がほとんど介護できない状態のため、市と話をして、ほぼ24時間の
介護が介護保険と障害ヘルパーでまかなえるようになっています。
Cさんの場合は、さらに過疎の土地に住んでいます。通勤圏内に全国広域
の提携事業所がなかったため、Cさんが声をかけた実際に介護に入れる人材
3人で、全国広域が事業所を1ヶ月で作りました。
Dさんの場合、自薦ヘルパーを使い始めながら、地域の難病や重度障害者
の地域生活支援を行う自立生活センター(CIL)を作りたいとの希望があ
りました。その地域では、ほとんどの重度障害者は介護が必要になってもヘ
ルパーを使って自宅で生活できるとは思っていません。入所施設の中にいる
障害者もまったく外に出ることができず、刑務所のような生活を送っていま
す。外に出たいという相談もあります。そこで、CIL立ち上げのための研
修を東京などで受講してもらうことになりました。飛行機に乗って自薦介護
者と毎月通ってきてもらっています。その費用もヘルパー事業費の事業所収
益の中から捻出可能です。
自分で自分の介護に責任を持つことが必要
ALSの地域生活支援での失敗例があります。Eさんは社協等からヘルパ
ー派遣を24時間滞在で受けていましたが、介護が少しでもうまくいかない
と、ヘルパーにつらく当たり、事業所にヘルパー交代を求め、ついには事業
所では介護を派遣できる人材がいなくなり、Eさんは病院に入ることになり
ました。
長時間の高度な介護の必要な場合、通常のサービス形態では無理なのです
。ヘルパー利用者自身が自分で介護体勢全体をコントロールし、人材育成に
責任をもつ体勢でないとうまくいきません。そのためにはALSの当事者が
専用の研修(雇用主としてのプログラム等)を受ける必要があります。現在
は講師はALS以外の全身性障害者ですが、ALSの当事者が講師をできる
よう、講師養成も徐々に行われ始めたところです。
自薦についてお問合せは0120-66-0009全国ホームヘルパー広域自薦登録協
会まで。介護制度の交渉については全国障害者介護保障協議会ホームページh
ttp://www.kaigoseido.netもご覧ください。月刊誌バックナンバーを数年さ
かのぼって読むと全国の状況がわかります。
(JALSA(日本ALS協会会報)72号より転載)
以上、全国障害者介護制度情報より
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